豪華客船の仕様

飛鳥Ⅱ

 

豪華客船と言ってもいろいろなサイズがあります。今回は日本郵船の飛鳥2の仕様について紹介しましょう。

 

飛鳥2は国内最大級の豪華客船です。全長241m、幅29.5m、喫水7.5mとなっています。重量は50,000トンです。乗客数720名で、客室数400となっています。国内では最大級の豪華客船ですが、世界の中で見るとそれほど大きいわけではありません。

 

世界では3000名の乗客数を誇る客船もたくさんあります。これらの船は時々、日本にも寄港します。通常の船よりも格段に大きいですから、多くのファンが写真撮影などをしようと集まってくることが恒例となっているようです。

 

豪華客船に乗るためにはかなりのお金がかかりますから、せめて外からその雄姿を見てみたいということでしょう。時には停泊中の豪華客船の内部の見学会などもあるようです。

 

さて、飛鳥2の話に戻りましょう。乗客数720名に対して、クルーたちの数は400名近くにもなります。お客様をもてなし、安全な航海をするためにはそのくらいのメンバーが必要なのでしょう。豪華客船は船としての仕様はスピードよりも安全性・安定性を重視しています。それは、目的がお客様を現地に届けることではなく、楽しい船旅を提供するということにありますから、当たり前のことでしょう。

 

最高速度は23ノットです。飛鳥2は初代飛鳥よりもグレードアップしたものとして作られています。実は飛鳥2は日本で作られたものではありません。クリスタルクルーズ社のクリスタルハーモニー号を改装したものなのです。船を建造することはかなりの費用がかかりますから、できるだけ長く航行した方が会社の経営としては有利なのです。もちろん、内装はすべて変わっていますから新しい船と言ってもいいのです。